…本当は…

 …『世界』なんかどうでも良かった…

 …『大切』な『モノ』は…数える程で…

 …それ以外はどうでも良かった…

 …否…むしろ…

 …『数少ないその例外達』を除いて…

 …他は総て…『嫌い』だった…
 

 
―…『オモイ』の『源(もと)』に 
               なった『モノ』…―
                       ―第1章―
                           ―序―
  


 「…思えば…『オレ』は動かすのは…いつだって『大切』な『モノ』への…その『オモイ』だったな…」
 そう呟いたのは…白い奇妙な…まるで『道化』の様な衣を纏い大剣を持った…黒い髪に浅黒い肌…黄金色の瞳の…隻腕の『少年』だった…

                                  ―続く―



                        〈  ・  ・  〉