…アレンくん…どうして？…

　…絶対…諦めないって…足掻くって…そう言ったよ…

　…みんな一緒に…『ホーム』に…帰ろうって…

　…そう…言ったのに…

　…いやだよ…

　…アレンくん…

　…いかないで…


　運命の分岐（わかれみち）
　　　　　　　　　　　―第２章―
　　　　　　　　　　　　　　―序文―


　「…う…そ…」
　…アレンくんが…あの優しい…アレンくんが…

　…嘘だよね…アレンくん…

　―…ドクン…
　―「それ以上…暗い所に行かないで、闇の中に消えないで…！」―
　…『あの時』…無性に…恐かった…
　…それは『夢』の所為だけじゃなかった…
　…暗い所にいたアレンくんが…
　…いつも…一人で…頑張るアレンくんが…

　…『闇』に紛れて消えてしまいそうで…

　…それが…とても…恐かった…

　…いかないで…いってしまわないで…アレンくん…

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　―続く―

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